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株式会社AUGRIM~医療と機械学習を正しく伝える

医者(医学生)は人工知能とどう向き合うべきか?

AIブームと言われる中、若い医師、医学生にも興味を持ってもらえる時代が到来した。

Q&A形式となるが、よく質問を受ける3つのことに対して簡便に私の考えを述べる。

興味を持ったら当ブログの他の記事を読んでほしい。

 

「なぜAIを考えなければならないか?」

私は「考える必要がある。なぜなら患者さんのためになるから」と考えます。

教科書や論文で学んだ治療方法を実践する医師と、大量のデータから機械学習を行なったモデル(人工知能)で患者さんを助けるソフトウェアの本質的な違いは現状では、患者さんにとっては保険で認めれた治療かどうかだけだ。

#もちろん機械、AIが採血をすることは現状では不可能に近く、ステロイド軟膏を患者に塗ることも難しい。その点、全てが人工知能ではないということに留意されたし。

 

#また物凄くざっくり言えば、「画像を見てガンはどこか」「この患者に適切な治療はどれかなど」の問題は人工知能と医師は精度という点で遜色ない。

 

医師は炎症性の疾患に対しステロイドを患者さんの様子を見ながら投薬し治療していく。

一方でデータを大量に学習したモデル(人工知能)は患者さんの検査所見(ラボデータ)を解析し適切なステロイドを投与する。

 

医療の最大の目的は「患者の治療」である。よって医師が治療しようが、人工知能が治療しようが、患者にとってどちらでも良い訳である。患者にとって聴診器でも心エコーでも「正しく診断」できればどちらでも良いのだ。人工知能は、そういった意味で医療の延長線上にある。だから医師は人工知能と向き合わなければいけないわけだ。

決して「自分の職業が奪われるかもしれないから」という自分勝手な理由ではない。もし患者が「人工知能は嫌だ」というのであれば、医師は人工知能を海に投げるか、患者と一緒に人工知能について議論を深めるか、どちらか考えなければいけない。

 

「私が医療をよくするためにAIとどう向き合ったら良いか」

 まず人工知能 (AI)の正体を知るべき。それは単なる関数の組み合わせであり、それが人工知能と騒がれてる。では向き合う時に、「どこから向き合うべきか」だが、医療の人間が最も考慮すべきは「ある人工知能モデルが一般的な胸部レントゲン画像で肺がんと診断する感度と特異度、陽性尤度比はどれくらいか。何のデータで学習したか」という点だ。ここが最初のポイントだ。

この辺の知識をまず整理すべきだ。医療とはリスクマネージメントだと私は思う。すなわち難しい数学以前に、予測と学習に関する知識を整理すべきだ。勉強用のスライドは検索すれば大量に出てくる。

 

www.slideshare.net

また現場で困っているあなた自身の問題を「これは人工知能機械学習で解決できないか?」という姿勢を常に持つと面白い。例えば「なぜ診察中、患者さんの医療情報を取る時にキーボードを使って記録しなければいけないのか。面倒である。これをAIにやらせることはできないか?」というような反応は至極真っ当であり、そのような純粋な疑問を持つことが向き合うべき二つ目のポイントだと思う。宣伝をしているわけではないが、自社でもそのような議論から開発した製品を見てほしい。Augrim

 

 

「医師がコードを書くのは現実的ではないか」

決してそんなことはない。医師に大学院の期間が3年間あるとする。

その3年間で、勉強をすれば研究のためのコード、機械学習の基礎知識は必ず身に付けることができる。その苦労を厭わないなら3年で独り立ちできるだろう。下記のようなオンラインコースを取ってプログラミングを勉強できる。

prog-8.com

また機械学習で特にブームになっている深層学習も同じようにWebでスライドをしばらく見ていれば雰囲気はつかめる。自社で「医師が機械学習を学ぶ講座」というのを用意している。興味があれば声をかけてほしい。

 

これらを読んで興味を持った方は、ぜひ自社 Augrim に連絡してほしい。